住宅ローンの種類
住宅ローンの種類について
住宅ロ-ンには、大きく分けて『公的ローン』と『民間ローン』があります。公的ローンには、『住宅金融公庫』、『年金住宅融資』、『財形住宅融資』に加え、『自治体融資』などがあります。また、各々利用資格や制限などがあります。
また民間ローンは、銀行、信用金庫、信用組合、信託銀行、保険会社、ノンバンクなどで扱っており、公的融資に比べると、利用資格や制限などの条件はゆるやかになっています。
公庫などには融資額に上限があるため、資金計画では複数の住宅ローンを組み合わせることになります。手続きや費用の面から考えて、ご自分にあった住宅ローンの組み合せをしていくことがおすすめです。
一方、勤務する会社に有利な社内融資制度などがあれば、それを活用するのも有効といえます。最近この公的融資と民間融資の中間的な住宅ローンとしてフラット35があります。
フラット35
フラット35は都市銀行や多くの地方銀行が扱っている最長35年長期固定金利の住宅ローンです。住宅金融公庫が平成19年4月より住宅金融支援機構と名前が変わりましたがこの住宅金融支援機構と各銀行が取り扱っているのがフラット35です。
フラット35の魅力は長期にわたって金利が変わらない固定金利だということです。今後将来金利が上昇する可能性が高い今だからこそマイホームを購入されている方の多くが住宅ローンの主要なローンとして検討しているわけです。
フラット35のような長期固定金利住宅ローンは、資金のお受取り時に返済終了までの金利・ご返済額が確定する住宅ローンですので、長期にわたるライフプランを立てやすくなります。
フラット35のメリット
まず第一に長期の固定金利ということがあげられます。最長35年にわたりマンション購入時の金利を固定して返済できるということは将来にわたって返済計画を正確に立てることができるといえます。
フラット35の申し込み時の金利が適用されるわけですから、これから金利上昇の傾向が高まればなおさらこの長期固定金利というのはありがたいといえます。
住宅金融支援機構のアンケート調査によると全期間固定型を選ぶ人が上昇。約3割がフラット35を利用しているそうです。
第二に、通常の住宅ローンで必要となる保証料が必要ありません(保証人も必要ありません)。住宅を取得するときは、保証料、火災保険料、団体信用生命保険料などのローン経費の他、税金、引越費用等、住宅取得価格の10%程度の初期費用がかかります。フラット35は、保証料分の初期費用を節約することができます。
第三に、将来繰上げ返済をして返済額を減らそうとしたときも繰り上げ返済手数料が一切かかりません。
繰り上げ返済
繰り上げ返済はローンを借りてマンションを買って何年かたってからの話とは考えていませんか。最初から繰り上げ返済を資金計画に組み入れることでその後の返済が大きく変わります。まず繰り上げ返済について簡単に説明します。
繰上返済とは、ローンの返済において、毎回の決められた返済とは別に、まとまった金額を返済しローン残高を減らすことです。
繰上返済には、ローン残高すべてを返済する全額繰り上げ返済と、残高の一部を返済する一部繰り上げ返済とがあります。
また、一部繰り上げ返済には期間短縮型と返済額軽減型がありますが、この期間短縮型というのは、毎回の返済額は変更せずにローン期間を短縮する方法で、この方法には利息を軽減する効果があります。