物件選び
物件選びのスタート
まず、物件選びのスタートとして、インターネットや不動産物件の情報誌などを使って情報収集を行うことが大切です。気に入った物件が見つかったら、資料を請求してみたり、実際に現地やモデルルームを見学し、自分に合った資金計画を立ててもらいましょう。
このような手順を繰り返していくうちに、本当に欲しいのはどのようなマンション物件なのか、また、どのような物件が買えるのかが見えてくるはずです。とはいえ、やみくもに物件を探しているのでは、いくら時間があっても足りません。次に挙げるようなポイントをチェックしながら、物件を探すと、時間や労力の節約となるはず。ぜひお試しください。
物件の下見
物件の下見に行く時、たまたま空いている時間に行くのは非常にもったいないと言えます。なぜなら「朝・昼・夜」の各時間帯において、下見の時に見えてくるものが違うからです。
例えば午前中などの早い時間を使って下見に行く時は、物件付近のゴミ捨て場の状況や通勤・通学に使う交通機関の混雑状況、道路状況をみることができます。これらは生活していく上でとても重要な要素になり得ますのでチェックしてみるといいかもしれません。
次に昼間の時間帯ですが、この時間帯に見学に行くことで、日中の日当たりの良さを調べられるのはもちろん、近所に住んでいる方を見ることができたり、場合によっては付近の状況を詳しく聞くことができるかもしれません。
最後に夕方以降の時間帯ですが、このくらいの時間帯になると、学校に通っている子供や会社帰りの近隣住民などが家にいる時間帯になりますので、騒音問題について正確に把握できるようになります。
このように、一口に下見といっても、時間帯によって得られる情報は様々で、そのどれもが重要な問題となりますので、なにを知りたいのかをしっかりと決めた上で下見に行く時間帯を決めると良いでしょう。
賃貸にかかる費用
アパートやマンションの賃貸物件を借りる際にはさまざまな費用がかかることは広く知られています。家賃だけでは済まないさまざまな費用を把握してはじめて正しい賃貸契約を結ぶことができるのです。
まずは敷金。これは家賃の不払いや清掃、修繕などにかかる費用に対する担保です。相場としては大体家賃の3ヶ月分程度。この費用の特徴は大家に預けるという形をとっていること。退去する際に修繕など原状回復にかかる費用を計算し、敷金から差し引かれるという形をとっており、余った場合には返還されることになっています。
それから礼金。これは純粋なお礼金として大家に支払うものです。相場としては家賃の2ヶ月程度。かつてはどの物件にも存在していましたが、入居者の確保のためこれを徴収しないケースも増えています。
不動産業者を間に挟んで契約を行った場合には仲介手数料も発生します。これは本来大家と借主が折半して支払うことになっていますが、貸主が全額払うのが一般的となっています。この仲介手数料は上限が定められており、家賃の1ヶ月分までとなっています。
賃貸か購入
賃貸マンションを選ぶか、購入することを選ぶか? 集合住宅か一戸建てか? どの物件にも「合う人、合わない人」がいます。賃貸マンションで暮らすことを選ぶなら、デメリットを知って絶望するのではなく、デメリットを回避する方法はあるか模索することが、大事となりますね。
賃貸マンションのほうが合う人とは、転勤族と言われる人で、一ヶ所に定住することが難しいというケースでは、持ち家を構えるということは、仕事のスタイルが変わるまで控えるほうが良いでしょう。
また、転職も増えています。転職した先の状況(年収、物理的な距離など)に合わせて、住み替える必要がある人は、賃貸マンションを選ぶメリットがあります。
また「将来にわたって、必ず給料がもらえる」という保証、いわゆる終身雇用制度というのは、既に崩壊しています。かつて、マイホームを構えるときに、銀行から融資を受けるのは「将来にわたって、給与収入はある」という考えにもとづいていました。しかし「将来の安定性」が揺らいでいる社会ですので、賃貸にしておく、というのも一つの方法です。